スマートグリッド住宅

スマートグリッド住宅は、エネルギーの自給自足を目指す次世代型の住宅です。

スマートグリッドは「電力の流れを供給側と消費側の両面から制御・最適化」されるものですから、住宅にも小規模な発電設備が備えられることになります。その最も身近なものが太陽光発電です。

 

太陽光発電で発電した電力は家庭で使用されますが、電力が足りない場合は不足分を電力会社から購入し、余った電力は電力会社に売電しているのが現状です。スマートグリッドが採用されると、余剰電力は主に電気自動車や家庭用蓄電池に蓄電され、電力ピーク時や太陽光で発電できない夜間などに使用したり、ほかの場所で利用されることになります。

 

この電力のネットワークを想定すると、太陽光発電などの発電設備のほかに、電気自動車や家庭用蓄電池などの蓄電装置、さらに、それらをコントロールする制御ユニットなどが家庭に必要になってきます。これらの機器が装備され、スマートグリッドにつながる住宅が「スマートグリッド住宅」と呼ばれます。

スマートグリッド住宅で変わる

住宅内のエネルギー使用状況を常に把握してくれるスマートグリッド住宅。電力を無駄に使ってしまっているときには教えてくれたり、携帯電話(スマートフォン)などで電力の使用状況をチェックして、外部からコントロールすることも可能になります。エネルギーを賢く利用するスマートグリッド住宅では、次世代テクノロジーを搭載した家電が大活躍。最新のIT技術によって、ユーザーのライフスタイルに合わせて柔軟に機能を更新し、最大限の省エネ効果を発揮します。

 

太陽光発電

クリーンなエネルギーで暮らす

発電時にCO2を発生しないクリーンなエネルギー。太陽光をはじめとする、無尽蔵な自然エネルギーからつくった電力で生活することで、低炭素社会を実現します。

省エネ家電

対話をしながら進化する次世代家電

優れた省エネ性能はもちろん、各家電が電力の供給状況などに合わせて稼働時間を自動で変更。最近、大きな話題となっているLED照明やテレビ、エアコンなどの家電が、ユーザーのライフスタイルやニーズに合わせて進化します。


電気自動車

蓄電池としても使える電気自動車

プラグイン電気自動車は、家庭用のコンセントで充電ができるため、ガソリン代を節約できます。「低炭素社会」の実現に向け、ガソリンを使用しない電気自動車は不可欠な存在。蓄電池としても利用できるようになります。

家庭用蓄電池

暮らしを変える家庭用蓄電池

発電した電力を蓄えるエネルギー貯蔵庫として機能するのが、大容量の家庭用蓄電池です。余剰電力はどんどん蓄電池にチャージされ、夜間などの生活に利用できます。


スマートメーター

電力の見える化が省エネを促進

各家庭の電力の使用状況など、スマートメーター(次世代型電気メーター)により「見える化」。ウェブサイトなどを通じて、分単位の情報を簡単に確認することができます。

 

外部からのコントロール

外出先から家電製品をコントロール

携帯電話(スマートフォン)で、消費電力や運転状況などをチェック。外出先からの遠隔操作によって、各家電や住宅設備のコントロールをすることも可能になります。